伏越地区では満潮時の河口排水が必要と、ポンプの設置を市が、護岸を県がかさ上げしました。しかし市はお金がないとして、ポンプの格納庫は作ったものの、遊水溝へおろすものは作れないと放置したものです。このポンプ、100キロあるそうです。地域の人たちは、知恵と資金を集め、自らがわが身を守るためにポンプ移動用のポールとチェーンを設置して、溝の重いふたもらくらく取れるようにしました。4号台風接近を前にして、ポンプを溝に下ろし、運転して稼動するか試して台風を待ちました。自主防災の、万全な対応と、このたびの県の対応と、ずいぶん違うものです。
日別アーカイブ: 2007年7月15日
台風4号
大型台風4号が14日深夜笠岡に接近という情報を、地域のみんな不安を感じながら聞いていました。10時過ぎ、いつものように身支度をして夫と2人で見回りに出かけました。地域の消防団の方の防災活動をねぎらいながら、住吉港横にある水門に向かいました。地域を流れていた川がそのまま地下の排水溝として用いられているものです。3年前の16号台風の時、海水が逆流しこの地域は全戸浸水被害にあいました。その後の護岸建設、川口への水門設置などの防災対策で安心していたのに、何とこの日水門は上がったままで、写真のように満潮を迎えようとしているのに、閉められていませんでした。「鍵」がなく、水門の開閉ができないことがわかりました。県の責任は重大です。