滝乃川学園に行ってきました。

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10日、埼玉県の滝乃川学園(知的障害者更正施設)を視察してきました。一ツ橋大学の近くでした。広い敷地の中に川が流れています。大きな木立の中にいくつもの建物が散在しています。明治24年に学園の前身弧女教育施設が石井亮一によって建てられました。彼の死後を継いだ夫人の石井筆子夫人も献身的に知的障害を持つ子供への福祉事業をすすめました。増設増園の中にも現在までその意志は引き継がれていま。この写真は、「ここまでが規定の広さです。でも2人住むには狭過ぎます。これだけ広げました。人間の尊厳です。」と説明される事務の方です。柔和な瞳で語っておられました。キリスト教の精神に満ちたご案内だったと思います。


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私はピアノを弾きませんが、これが日本最古級のピアノだと言うことです。筆子夫人の所有で、正面中央にガラスに焼き付けられた2人の小さな幼子を抱いた天使がはめ込まれていることから「天使のピアノ」と呼ばれており、12月には東京でこのピアノでのコンサートも開かれるとか。皇后もご出席にと言うニュースも入っていると言います。礼拝堂の片隅に置かれたピアノは、昔知的障害に理解の無い閉鎖的な社会にあって、今日までたゆまず社会貢献してきた滝乃川の歴史の生き証人と言えます。山田火砂子監督、市原悦子ナレーター、加藤剛などの出演で『筆子その愛』の映画が封切られます。その中でもこのピアノはひときわ真価を放っているといいます。笠岡での上映も間近だと聞きました。

滝乃川学園に行ってきました。」への1件のフィードバック

  1. 長内敏之

    滝乃川学園は埼玉県ではありません。東京都国立市です。よろしくお願いします。

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