滞納で差し押さえ

庭にはまだ香り高い姫柚子が

庭にはまだ香り高い姫柚子が

 先日市当局に事情を伺いました。県が組織した滞納整理機構なるものは市県民税を対象に、県内自治体の組織した一部事務組合の滞納整理組合は税一般を対象としており、3年前、県が機構を作ると同時にその強制力も強化されたということでした。Aさんの場合、整理組合の方に収納業務が委託され、ただちに財産調査と学資保険が差し抑えられました。中学生のこどものためにと親が設けたもので、子供や親の不安はいかほどのものでしょうか。確かに滞納によって一年間可能な限りの分納が当事者と行政との話し合いの中で続いたものの、これでは完納できないとして、分納額の積み増しを話し合った結果、提示額を払えなく、2か月に一度、さらには今年に入って2か月続いて滞納が発生したため委託に至りました。当事者が提出した誓約書には滞納がさらに続けば差し押さえも受け入れる旨書かれてあるそうです。分納に無理があったのではないでしょうか。はっきりとした委託時の基準はなく、滞納せざるを得ない家庭の事情など考慮されないところに機械的な対応の冷たさを感じるのです。しかも完納以外に差し押さえを外す手段はなく、新たな分納も受け付けません。事務局は岡山にあり、今年度の委託件数は笠岡市で130件に上るそうです。市当局に対し、日本共産党笠岡市委員会として心の通う対応をすべきと要請を検討しています。

滞納で差し押さえ」への7件のフィードバック

  1. 七誌

    岡山県・笠岡市は、貧困の連鎖を作ってしまいました。

    学資保険をしなければならない、日本の学費の高騰に問題があります。
    そうでなければ税金を支払えていたかもしれません。
    本来、教育は、全般的に国が保険すべきものでしょう。

    学資保険は、親の財産なのでしょうか。
    贈与済みだとしたら、子どもの財産を取り上げられないと思うのですが、子どもの権利は一分たりとも無いのでしょうか?

    欧州でキプロスの経済危機が起きています。
    キプロス国民から預金を取り上げようとしてそれが南欧諸国などに社会不安を呼び起こし、通貨ユーロへの信用が失墜しています。

    規模は違いますが、日本経済の落ち込みと類似性があると思います。

  2. ひのつ倫子 投稿作成者

    国全体が国民からの搾取の上に成り立っており、真に国民の命と暮らしを守り充実させる方向でない所に大きなかじ取りの間違いがあると思います。根は深いですが、せめてあたたかい対応と、問題を一緒に考える姿勢があってもいいのではないかと感じています。明らかに市民を追い詰めています。相談に乗るということは、その人の家族の今後を共に考えてこそ実のあるものとなるはずで、支払い不能な額を押し付けることではないと思うのです。行政マンは大きな流れを見ないのだと感じました。

  3. 七誌

    笠岡市には、生活再建を図る窓口は無いのでしょうか。
    諸制度に通じた社会福祉士などがいればより良いです。

    ノルマに負われているでしょうから、カネを取る部署の「行政マン」では、情け容赦なくても、そういう相談窓口の職員なら、違った対応を考えるでしょう。

    三権分立のように、立場・見方を変え、両者の対抗する中で、市長が最終的に判断するような仕組みが必要だと思います。

    引け目を感じた法律などに弱い住民には、助けが必要です。
    権力的な対応は、社会をバラバラにします。

  4. 七誌

    児童手当の件に関しては、こちらの方が詳しく書かれていました。
     
     
    <仁比聡平>トピックス
    児童手当差し押さえは違法 鳥取地裁 「税金滞納理由」に断罪 | 仁比聡平トピックス
    http://jcpnihi.jugem.jp/?eid=1145

  5. hinotu

    見ました。本当にそっくりです。でもこの勝訴は画期的なのですね。仁比さんが言ってたように国会論争がそのまま適用されているようです。良かったです。対市交渉でもこれを引用しようと思います。

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