25日、老人ホーム一部事務組合のほうから、四国愛媛県大洲市の清和園、さくら園を視察に行きました。写真は清和園の音楽療法の時間の様子です。築34年という建物ですから、狭いうえに、老朽化が進み、改築の必要性を感じますが、しかし中の入所者の皆さんの明るいこと。何より職員の皆さんにも活気があり、全体の明るさの発信源になっているように思えました。
待機者が30名弱と言う実態の中、旧長浜町と合併して新大洲市となってから、公共施設の見直しがはかられ、定員減を目標に掲げ、改築されたさくら園と統合の計画が進んでいます。
待機者がいるのに削減、国の措置費から交付金へと変わって、積算どおりに予算が回ってこないこと、職員の削減、老朽化、などのマイナス要因に対抗するには中身で勝負するしかない、との職員の方の思いが語られました。
私は、園内をみて回りながら、中身を充実させる取り組みは、大切だけど、交付金として交付された中、積算に見合うものをまわしてもらう取り組みも同様に大切だと感じました。精神主義では経営できません。いつか倒れてしまいます。それを裏付ける条件は、権利としてしっかりつけていかなければならないと感じました。それに向けて職員の方が力を合わせられるよう、応援したいと思いました。
このあと、真新しい「さくら園」に向かいました。同じ50名の定員ですが、新築のよさもあり、また、「前の古い施設では冬などコタツをみんなで囲んでいたんですが、今は全室冷暖房完備で・・・」という職員の方の話から、失われたものも多いのではないかと感じたのは、私1人でしょうか?たいした質問もみんなから出ず、まるで、建物を見に来たようなものでした。施設内では、あまり入所者の人にも顔を合わすことなく、閑散としていてなんだか寂しくなりました。