おおかたの自治体には、子供を社会全体でどう育てるか、見守るか、その指針ともいうべき条例が設けられています。学校内の教師の暴力による指導論争、競争や管理の環境の下で身構えたり、ひきこもる子供たち。不登校、いじめのない楽しい学校、地域、家庭づくりができにくくなっています。長年必要性を訴えてきましたが、やっと昨年7月条例制定に向けた集まりが持たれ、今年になって2月、中学生、小学生に授業形式で意識調査が行われました。私は2月20日、会議の帰りに会場となった大井小学校に立ち寄り、その風景を見学しました。自分を中心として取り巻く環境を客観的に見つめ、「。。。。なので。。。。してほしい」とパターン化して意見を出し合う授業でした。班活動の中で子供たちは思った以上にスムーズに付箋紙に思いを書いて貼り付けていきます。今どきの授業ってこんなんだと感心しました。同時に、「子供の権利条約を基本に」という市長答弁の約束でしたので、 私としては、家で、学校で、社会で、それぞれに「いやだなー」「こうすればいいのに」と思ったことは何?と自由に思いを述べてもらったほうが直接的で、人権感覚に訴えやすいと思いました。いずれにしても学校を含め、子供たちを取り巻く社会が子供にやさしいものとなるよう、実効あるものにする必要があります。