夢の島公園に第五福竜丸の記念館がありました。もちろん初めての訪問ですが、少しコースの端っこにあって見逃すところでした。息子が「あれは何?」と言って脇にそれてみつけたものです。もともと夢の島公園は都のゴミ捨て場でした。そこに解体して埋める計画を市民運動で中止させ、都立資料館として保存しています。その被爆の歴史と核兵器廃絶の大切さを訴える生き証人として今も大きな役割を果たしています。そう言えば毎年参加している平和行進もここから出発するのです。来年の平和行進はこの場所につながる歩きが出来る気がします。
第五福竜丸は木造です。こんな船体で太平洋を越えていたんだと、畏敬の念さえ覚えました。船尾についてる舵も木製でした。「すっごいね、こんなとこまで木でできている。」と言う見学者の声があちこちから聞こえました。当時の写真や新聞報道記事が展示され、関連書籍やお土産を販売していました。私は、上映コーナーで観た「第五福竜丸」という映画のDVDを買い求めました。人であふれる館内で、子供達が巨大な船体を見上げながら絵を描いていました。それは呉でみた戦艦大和を見る子供達の目と違って優しさにあふれていました。