来年度中学校で使う教科書がもうすぐ採択されます。7月6日まで公開されていた教科書見本を市民の皆さんと読み合わせてみました。
特に社会関係では、公民と歴史において、自由社、育鵬社の記述には大きな歴史観の後退が見られ、問題点が浮き彫りにされました。15年戦争も、正義のたたかいとしてとらえられ、歴史は先祖の生き方を学ぶとしていることも見逃せません。原発の推進の立場をとっていることも疑問です。母親連絡会の会長が教育委員会を訪ね、①選考にあたる先生方の現場の声を大切にしてください。②自由社、育鵬社の教科書見本内容には戦争を美化するなど問題が多いので、採択しないでください。③公平公正な立場を貫いてください。 と要望しました。 これに対し、教育委員の一人である笠岡市教育長は、「公平公正な立場で現場の声を大切にして採択する」と答えられました。時代を担う子供たちがゆがんだ歴史観でなく、過去の教訓と反省からしっかりとした平和な未来を築けるよう、今後も見守っていきたいと思いました。