5月末からの大雨で、ため池の護岸が切れる寸前でした。田を作る人もなく、埋め立てようとの話が出ました。しかし、近くに畑もあり、小さな遊水地として残し、みず道を確保しながら埋め立てるよう、水利組合の方にも了承していただき、埋め立ての運びとなりました。
「あしあと」カテゴリーアーカイブ
猫と少女と坂道と
「大人が二枚」
「え?」
ロープウェイの切符売り場の女性がガラス窓越しに、怪訝な顔でこっちを見た。
(どうして怪訝な顔なの?と思いながら読み進めると、一人なのに二枚切符をくれと言ったからだとわかった。)
わたしはあわてて言い直した。
「もとへ!一人だ!」
(実はこの主人公の妻はなくなっていて、この日もあたかもそばにいる感覚で二枚と言ってしまったのです。)
読み始めから私は切符売り場の女性でした。妻の亡霊と言葉を交わしながら歩くので、どうなるのかと話の行き場が見えそうにありませんでした。途中で会った読書家の少女とのやり取りの部分で山場に入ります。志賀直哉の「城の崎にて」から「風もないのに一枚だけ葉がヒラヒラと揺れ、風が吹き始めるとその葉だけがピタッと動かない」という表現が取り上げられていましたが、私自身が「本当だどうしてだろう?」といぶかるその少女でした。
そんな風に引き込まれていった本は、つい先日送られてきた尾道文化賞受賞作品です。上記の記述はその書き出し部分。( )の説明は私が書いたものです。作者は数年前に笠岡市の木山文学賞受賞者の木下訓成さん。当年七四歳。退職してから始めたにしては異例だと思うのですが、あちこちの賞をおとりになっていて、ご本人曰く「定年退職後始めた執筆活動、これで二九回目の受賞。キリ良くあと一つ頂ければ本望、、、」なんと軽く受け流すこのすごさ。いつも頭が下がる思いで、しかもあっけにとられます。
尾道の風景を舞台に現世と幻と、過去の出来事と、同じ問答を今展開していて、、、しかもはっきりとした答なく、、、彼の短編小説は不思議に、すっきりしていないのに好奇心を強く残して終わりました。
私も多くの読者のように、作者に直接問わなくては、という思いにさせられます。最後に少女は引き返して、何か問いたげに「あのー」と言って「なんでもないです。」と走り去るのですが、何を言いたかったのでしょうか?きっと私なら主人公のことを知りたいと思ったに違いないのです。
この本、尾道市文化協会発行です。(104ページ)
北木島の5月
東日本大震災から2か月たった5月11日、北木島に「みちこだより」を配布しに行きました。フェリーからおだやかな笠岡湾の海面を見ながら、6年前の16号台風で大きな被害を受けたことを思い出しました。いつの世も人は自然災害と向き合って生きてきたはずです。今度の震災を通して考えさせられました。今までの対策を見直し、過去の教訓を生かした災害対策を改めて考えなければと思っています。
フェリーの客室には今日もタツノオトシゴの姿が見られました。のんびりとゆったりと揺れる水に身を任せていました。(写真下)
子どもフェスティバル
下水道整備
おかげ市でチャリティーバザー
東日本大震災、津波、原発事故…相次ぐ被害や事故の犠牲者の魂に毎朝手を合わせる思いです。今日もどこかでボランティアが働いています。笠岡母親連絡会も募金活動を行い、日赤を通じて送金しましたが、たちまち困ってるところに有効に使われていないと知って、なんということかと憤りを感じていました。そこで、4月26日笠岡の大仙さまの日に行われるおかげ市で、募金活動と合わせ、知人から提供されたもの、早朝から調理したものなど販売し、売り上げを被災地で日々支援活動を続けている現地の母親連絡会に送金することにしました。販売の品はお寿司、ドーナツ、マドレーヌ、ヨモギ団子、バラ、布わらじ、などで、総額67690円となりました。当日販売だけでなく、様々な形でかかわってくださった皆さんに心から感謝したいと思います。今後も機会あるごとにできることをしていければと思います。
[追記byおてつだい] KASAOKA CABLE VISION がチャリティーバーのようすを伝えました。
ゆめネットニュース 2011年4月27日付 >> 東日本大震災支援チャリティーバザー 笠岡母親連絡会
干拓の発酵牛糞
歩道の障害物
戦没者追悼式
4月23日、笠岡市戦没者追悼式が行われました。年々参加者の少なくなっていくのはさみしい限りですが、今年の追悼式には、若者たちがいました。壇上で笠岡市の平和都市宣言を読み上げ、核のない、戦争のない平和を希求することを高らかに読み合わせました。日本の起こした戦争は、アジア諸国2000万人の命を、我が国の300万人の命を奪いました。その遺族の数は何倍にも上ることでしょう。私も犠牲者の魂に心からの祈りを捧げましたが、この若者たちの登場に希望を感じました。戦争の悲惨さも、遺族の悲しみを忘れてはいけません。2度と同じことを繰り返さないために。しかし今大切なことは、首相に靖国に参拝せよと求めることではなく、東日本大震災の被害者に思いをはせ、核の被害を起こさせないためにも、世界中で核兵器廃絶、原発見直し、戦争のない世の中を築こうと呼びかけることではないでしょうか。その意味で、子供たちの宣言文の朗読は私に希望を与えました。今日は参列して本当によかったと思いました。