岡山県社会保障推進協議会が、全県下自治体への要請行動をこの時期行っています。笠岡では18日におこなわれ、市民課、福祉課が対応されました。特に今政府が「税と社会保障の一体改革」の名のもとに消費税の引き上げと社会保障の切り捨てを進めようとしているているだけに、自治体からもしっかり市民の命と健康を守るために防波堤の役割を果たしてほしいと思います。懇談の中で、いくつかの問題点が浮き彫りになりました。7項目ほどの要望項目でしたが、特に国保の長期滞納者の中で、「連絡が取れない、会えない」人たちを「悪質滞納者」と称して資格証を発行している回答では、市民を悪質かどうかで色分けすること自体人権問題にも関わるとの発言が出されました。また、「税と社会保障の一体改革について撤回を求めるよう国に要請してください。」の項では、「詳細が分かっていない。具体的な改革が明確になってから」の対応をすると回答がありましたが、審議会でも方向性が明らかになっている中、決定してからでは遅い。の声が上がりました。
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アートフラワー
日中も点灯?
お見舞い
外反母趾
採択された教科書
敬老会
金浦地区の敬老会が18日小学校体育館で行われました。小学生の作文が披露されましたが、とてもあたたかな家庭の様子がよく伝わってきました。おばあちゃんに花の名前、虫のこといろんなことを教えられ、よく知っているなと感心したこと、塾に送り迎えしてもらって、時には教えてもらうこと。やさしく自然との触れ合いにも手を引かれ、なくてはならないやさしいおばあちゃんが大好きなこと。とても臨場感あふれる言葉で語ってくれました。またおじいちゃんは早起きで畑に向かってること、手作りの野菜が食卓に並んでおいしく食べていること。働き者のおじいちゃんが誇りに思えること、子供の目線はあくまで素直で柔らかでした。ほのぼのとした気持ちで私もお祝いのご挨拶をさせていただきました。
子育ての視点
教育県を誇っていた岡山県が、平成22年度文部科学省の調査で暴力問題、不登校の発生率全国最悪の状態だと公表されました。これを受けての県教委の対策も問題です。私は、9月議会で子育ての視点をしっかり持った指導を求めて質問しました。教育長の視点は、自立に向けて豊かな人間性を培うと言われましたので、申し分ないわけですが、その指導においては、とかく発生した問題の現象のみをとらえて対症療法的な指導に陥りがちです。子どもは言うまでもなく生まれた時から周囲の環境によってつくられていくものです。家庭、地域、社会、経済、なに一つとっても子供たちの育ちに無関係ではありません。その中に問題行動の要因が隠されていても、それが何かを探り出し、ともに解決していくには時間も集団的な議論も地域の教育力も必要となるでしょう。個々のケースを判断しながら子ども同士の人間的な力を育てつつ問題を起こした子供を巻き込んで成長させていく道筋が求められます。
しかし県教委の示した方向(ガイドラインによる)は、警察官を県教委の担当課に4名雇用し、「市教委や県民と連携し」解決するとしながらも「毅然とした姿勢で生徒に接する」よう教師の指導力をつけたり、ルールを徹底したりすることで問題解決にあたろうとしているように思えます。私は、教育現場には教育的指導が優先されるべきだと考えます。社会的犯罪でない限り、教育者の専門性を発揮して個人の、集団の指導力を結集して子供たちに接していくべきではないでしょうか。子供たちの苦しみや辛さ、もどかしさややるせなさ、なんで勉強なんかするんだ、なんで生きているんだと生の根本からの問いかけに大人はきちんと答えていかなければなりません。自分の人生にしっかりと根を張り、着実に歩を進めるためにも、子供たちの声を封じるのでなく、聞く耳を持ち、問題行動をさせないのでなく、どうしてそうするのか洞察力や分析力を養い、問題解決のために個人や集団をどう育てていくのかをお互い学びあいながら、長期的な解決を教育的に目指すべきと考えます。そのためにも、子供というものをどう見るのか、その視点はとても重要だと思います。育てるというのと、監視するというのとではうんと違いが出てきます。継続的に議論する必要を感じました。